2015年8月13日木曜日

三四郎 / 一九八三


最近たまたま三四郎のオールナイトニッポンを聴いてから、彼らにどっぷりハマってしまい、YouTubeで昔のネタを見まくっていたのだけど、とうとうDVDを買ってしまった。
去年のやつで、タイトルは一九八三。
おお、ジョージ・オーウェルじゃないか。ジャケットのポートレートもかっこいい。

もう何回か見たのだけど、間違いなかった。本当に面白い。
僕が今、世の中で一番愛おしいものは小宮の存在だ。
あんな不憫な滑舌なのに、よりによって漫才師なんて、滑稽でしかない。
喋ってる内容が聞き取れない時もあるが、小宮の必死な感じや雰囲気だけで面白い。この感覚って、音楽でも感じたことがある。初期のナンバーガールやマイブラのラブレスを初めて聴いた時みたいだ。そんなかっこよさを見出している。誇張や過大評価だとは思わない。それくらいの熱を感じる。

だけど、そんな熱だけではハマらないわけで、やはり二人による掛け合いは奇跡のように感じるのだ。
見た目や滑舌の残念な小宮に対して、器用過ぎる相田の存在が更に面白くしている。相田の歌やモノマネのクオリティの高さ、形態模写のディテールの美しさといい、絶妙過ぎる。なんでもうまくこなしそうだ。
きっとコンビで番組を回す時に、相田の真価が発揮されるだろう。
今はまだ小宮ばかり持て囃されているが、実は相田にも華がある。
オードリーのように、うまく二人でやるのではないか。

そして、やはり三四郎のネタは、他の芸人とは一線を画している。
二人ともボケるし、ツッコミもやる。小宮が散々ボケて、相田がツッコミのようだったのに、終盤いつの間にか立場が逆転する展開は、ちょっとしたカタルシスさえ覚える。

あとは、言葉のチョイス、エッジの効いたブラックなユーモア、風刺、達観、人情やらが垣間見えるのがいい。
それと、例えに映画ネタに関するフレーズが多いのも魅力的だ。
オースティンパワーズ、座頭市、シャイニング、桐島部活やめるってよ、など映画好きを公言するだけあって、そういう映画のエッセンスをお笑いに昇華するのも彼らを支持したくなる理由の一つ。

本当に最高。
彼らを断固支持する。
なんとか今年のM-1で優勝して欲しい。
別に優勝でなくても、大舞台で爪痕を残すところが見たくてしょうがない。











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